雪

こんなので・・・

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見上げればもうすぐこんな季節
寒い夜
寒さが体の表面を凍らせる
空から降ってくる白い粉
あたりを染めて
寒さを少し忘れさせる

君との約束
その約束通り手を繋いで
少しの寒さを忘れよう
温かいぬくもり
このぬくもりも夜にはお別れです
だから最後の晩餐を楽しみましょう

緩やかに雪が降る
窓辺に座って落ちる雪をただ見つめ
君を見つめ君を愛し君を思いながら
その雪を見つめ
君との思い出を思い出す
その雪を・・・

寒い風が身を包み
白い雪が私を白く染める
夜の明かりに照らされて
白く光る白い破片
白い破片に包まれて
ただ無言で歩いた

君との約束
その約束通りキスをして
少しの寒さを忘れよう
温かいぬくもり
唇から伝わる温かいぬくもり
このぬくもりも夜にはお別れです
だから最後の晩餐を楽しみましょう

君と歩いた道は消え
ただ紅い紅い点が
ついては消えていく
それを見ながら君は行く
振り返らずただ私は逝く

寒い夜
寒さが体の表面を凍らせる
空から降ってくる白い断片
あたりを染めて
寒さを少し忘れさせる

この雪を紅く染めて
私は・・・

最後の晩餐をありがとう
居てくれてありがとう
見届けてくれてありがとう
そしてさようなら

どんなに紅く染めても
白く隠されてしまう
隠れた先には
私が・・・
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長くなってしまって申し訳ないです